それから次に、文化財でほかの業者でもできるんではないかということでありますが、文化財そのものの価値もそうなんですけれども、まず１つ、蔵春閣自体が文化財相当の価値を持つ、その蔵春閣と一体となって接続して電気設備とかそういった工事を行うということもありますので、その辺があるのが１つと、それから大成建設自身が国宝とか重要文化財とかそういったことの保存、修理等の実績もございますことから、そういった工事の一体性
附帯施設の整備に伴い、蔵春閣自体の価値が低下するのではないかというご指摘につきましては、大成建設株式会社設計本部専門・先端設計部が文化財級の価値を持つ蔵春閣本体と一体的に整備する施設であることを前提として設計しており、また設計段階において蔵春閣を明治宮殿の建築様式を今に残す唯一無二の歴史的建造物と評価する文化庁文化審議会委員で東京大学名誉教授でもある藤井恵介先生の助言もいただきながら設計したとお聞きしていることから
そのときのことを振り返る意味で、要は蔵春閣自体が、つまり蔵春閣を移築すること自体がもうＮＧなんだというたしか発言があったと思うんですけど、私が理解しているのはそうではなくて、あのタイミングでああいう形で補正予算で出てきたことのこの金額の是非とかも含めて一旦ストップといった意味であって、別に蔵春閣を移築すること自体をノーと言ったつもりは多分なかったんですよね。
◎みらい創造課長（山口恵子） もう一つだけ、大成建設とお話ししてきた内容で、エレベーター、前回小坂委員から重ねて確認をしてくれということでいただいたご質疑についても、大成建設にお話を申し上げましたが、先ほど申し上げたように、蔵春閣自体が文化財級の建物である中、本体の骨組み、躯体に影響を及ぼすようなエレベーターの設置については、大成建設としてはお引受けかねるということで、お話をいただいたところであります
また、その一方では、どんなに歴史的、文化的価値が高いものであっても、蔵春閣自体が木造２階建て、13.75メーターの建物、木造建築物ということで、現在の建築基準法には適合をいたしておりません。
なお、これも私の説明が足りなくてご理解をいただけていないのかもしれませんが、蔵春閣自体の本体は、木造の２階建てでありまして、今の建築基準法上は、もう新築では建てられない建物です。
蔵春閣自体そのものは、これは大倉財団の皆さん方でしっかりやります。幾らかかるかと言われると、わかりませんけども、あの当時の話では約５億円ぐらいかかりそうだということであります。この件については、大倉財団のほうで責任を負います。ただ、トイレだとか、それから厨房だとかはついていないわけです。
なので、蔵春閣自体の防火対策をすると同時に、既存の建物、これの防火に対する対策をやらないといけないということで、このあたりでかなり難しいんじゃないかなということで、実はこれはバッテンにしております。あと日陰につきましては、やはりちょっと民家が近いということで日照問題が発生するかなと。あと土地の接道は、これは大きな道路に接していますので二重丸。
先ほど少し申し上げましたけれども、蔵春閣自体は別邸の一部ということでありますので、玄関は基本的にはもともとの建物にはなかったんです。解体したところにも、その部材はございませんが、そこも大倉文化財団のほうでそれに見合った玄関はおつけをいただけるというふうにお聞きをしておりますし、基本的には建物自体が建つことに必要な耐震も含めて、私どもは向こうで建てていただけるというふうに考えています。